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泉美木蘭
2018.2.11 08:14

スマホの生涯月賦地獄

そんなにアプリを入れてるわけでもないのに、スマホのメモリが
足りなくなってしまった。
ただ置いてるだけでも勝手にアップデートされてデータが積もって
いくし、もう4年以上前の16MBだからダメだな。

しかし、携帯各社がやっている、機種代金最大半額の契約って、
あれは結局、車の残価設定ローンと同じようなやつだよね?
ソフトバンクは「半額サポート for iPhone」ってのを熱心に説明して
くれるんだけど、

お金がなくても、月々380円からの気楽なローンを永遠に組み続けて、
うちの社の最新製品を使い続けることができますよ、という、
つまりは「生涯月賦払い地獄」なんだもん。

ソフトバンクと48回払いの契約を組んで、2年後にソフトバンクが
指定した新機種に乗り換えれば、残りの24回の支払いはチャラに
なるというけど・・・
その時に、使っていた機種は返却しなきゃいけないルールだし、
紛失したり破損したりしていたら罰金があるんだから、
10万円以上する高価なスマホを契約して、
本体代金の半額と、それにかかる金利を強制的に支払いつづけて、
それでいて、そのスマホは永遠にリース契約ということだ。
ふぁーー。

繰り上げ返済は不可。
長期間にわたって、所得の低い人々から、確実に金利をとる、
格差時代の投資家のための金融商品みたいなやつなのかもね。
スマホが必需品になってる時代のエグい契約方法だぜ。

この月賦地獄には飲み込まれたくない…。
他社の格安スマホに変えようかなあ。
電話番号なんて、教える人数も知れているし。
それか、高森先生みたいに、もうガラケーにしたいよ。

今日は収穫あり。
実家に帰れば父の書斎にあるのだけど、近所の古書店を発掘して
発見。
J.A.L.シング著「狼に育てられた子 カマラとアマラの養育日記」

奥付を見ると1977年2月10日発行となっている。
私が生まれた年の本だったのか。

これ、私が人生で一番最初にだまされたフェイク本。
小学生の頃、父の書棚から引っ張り出してつまみ読みしていた。
1920年、インド東部のジャングルで保護された、野性の女児
2人の観察記録に関する一連の論考。

一昨年の年末だったろうか、父の書斎でこの本を見つけて、
「あ、これ久しぶりに見るわー」
と言ったら、父が、舌打ちした。

「これ、ウソやったんや・・・世界中の大学が教育心理学の
教材として使ってたのに。俺も授業で使ってたんや・・・」

この話、おもしろいからまた紹介する。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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